早池峰

そう言えば先日、早池峰神楽を見てきた。早池峰神楽岩手県早池峰山ふもとの大迫町に伝わる神楽で、歴史的にも相当古く今では重要無形民族文化財にも指定されている。その神楽が東京・築地の小学校にやってきたのだ。体育館に。神楽と言えば小学校の運動会で七頭舞というのをやった。というかやらされた。当時は何も分からずジンギスカンやマイムマイムと同じようなノリで踊っていたけど、早池峰神楽を生で見て、動きの一つ一つにちゃんと意味がある事に今さら感動した。基本的に奉納神楽なので、それぞれの舞に無病息災など色々な祈りが籠っている。その独特な舞もさることながら圧巻だったのは太鼓、銅拍子、笛、唱言からなる音楽。特に太鼓と銅拍子が生み出すリズムバリエーションはほんと凄まじいものでした。5拍子が基本になってるらしいけど中にはついていけないほど複雑なものもある。いわゆるポピュラーミュージックの拍子とは意味が違って表現方法の面から言葉でうまく説明出来ないもの数値化して拍子で表した、という説があるそうです。言葉を拍子にしちゃうなんて、誰だか知らないがそれを思いついた大昔の人は天才だ。他にも銅拍子は常にシャッフルを刻んでるせいで見てる方もついつい体がのってしまうし、舞が音楽と合わせるんじゃなくて、音楽が舞に合わせてるという点も興味深かった。ヘタな音楽とVJのライブよりも充分楽しめるし飽きない。いつか地元の早池峰神社で本当の本物を体感してみたい。